先日オーストラリアでの海外修学旅行を実施した際に痛感したことがありました。それはコロナを空けて海外のキャッシュレスが猛烈に進んでいる事でした。

実際にもう現金が使えない場面が海外では発生してきておりカードを容易に作成出来ない中高生は非常に困りました。そこで今回はその課題をどう解決すべきかを考えキャッシュレス化に対応する方法を記事にします。

これから復活するであろう海外への修学旅行、語学研修、ターム留学、長期の留学。万全の準備をする意味でも参考にして下さい。

海外のキャッシュレス事情

まず日本のキャッシュレス事情

日本のキャッシュレス比率は経済産業省が算出した2021年の最新データによると32.5%です。中国の77.3%、カナダの62.0%と比べると日本のキャッシュレス化は遅れております。

2013年からの8年間で、日本のキャッシュレス決済比率は約2倍になっております。理由として以下の3つが考えられます。

理由はこちら

理由①オンラインショッピングが普及したため、クレジットカードを使う人が増えた

理由②スマホの普及で、支払いにクレジットカードを使うため、カードへの抵抗感が少なくなった

理由③キャッシュレス決済を利用する人が増えた

全体の3分の1に満たないもののクレジットカード、キャッシュレス決済を使う人が増えてきています。スマホを活用した支払が主流になってきた結果と言えると思います。

海外とのキャッシュレス比較

このデータ推移では日本は順調にキャッシュレス化は進んでいるように見えますが、諸外国と比べると、日本はかなり遅れています。その内容が顕著に分かるのが下記表になります。世界の主要国のキャッシュレス比率と日本を比較してみましょう。

特に修学旅行や語学研修の行先となりやすいオーストラリア、イギリス、シンガポール、カナダについても日本の倍近くキャッシュレスが進んでいます。

実際、22年にオーストラリア(シドニー)に出かけた際は

✅SEA LIFE シドニー水族館の入場チケットの購入がクレジットのみでした。

✅ブルーマウンテンの土産店がクレジットのみでした。

✅ENTRAL PARK MALL コールスではキャッシュが使えるのは無人精算機は10台中2台でした。

実際に班別研修や留学先での買い物にはカードが無いと困る場面が幾度かありました・・・(涙)

中高校生でも発行できるクレジットカードについて

考えられる発行カードは3種類になります。①クレジットカードの家族カード ②デビットカード ③海外プリペイドカード この3種類について詳しくご説明します。

「デビットカード」って?


クレジットカードと「いったい何が違うの?」という疑問についてご説明を致します。お子様にカードを預けますので是非2つのカードをうまく使い分ける意味でもそれぞれのカードの違いを知っておいてください。

ここでは、デビットカードとクレジットカードの7つの違いをご紹介します。

 比較表 デビットカード クレジットカード
引き落としタイミング 口座から即時引き落とし 後払い(翌月あるいは翌々月)
支払方法 1回払いのみ 1回・2回・分割・リボ・
ボーナス払い
ポイント還元率 0.2%程度 0.5%程度
入会審査 なし 審査あり
対象年齢 満12歳以上 満18歳以上
利用限度額 預金口座の残高または
自身で設定した利用限度額
審査で定められた利用限度額

※銀行やカードによって支払方法やポイント還元率、対象年齢などは異なる場合があります。

違いはこの表のとおりですがそれぞれ細かくご説明していきます。

1. 引き落としのタイミングが異なる

デビットカードとクレジットカードのもっとも大きな違いは「引き落としのタイミング」になります。

・クレジットカードは翌月あるいは翌々月の後払い

・デビットカードはカードを利用すると即時に口座から引き落としされます。

買い物をしてから実際に引き落としされるまでのタイムラグがなく、現金で支払うのと同じような感覚で使えるのがデビットカードの大きな特徴です。

デビットカードは、お金の管理を簡単にしたい方や、お金の使いすぎを防止したい方におすすめのカードといえます。

2. デビットカードは1回払いのみ

クレジットカードは、分割払いやリボ払い・ボーナス払いなど、さまざまな支払方法を選べますがデビットカードは分割払いやリボ払いなどの後払いはできないため、注意が必要です。

・クレジット・・・分割払いやリボ払い・ボーナス払い

・デビットカード・・・口座から即時にお金が引き落とされるため、支払方法は1回払いのみです。

3. ポイントの還元率が異なる

クレジットカードとデビットカードは「ポイント還元率」が異なります。
クレジットカードの還元率は0.5%~(200円で1ポイント付与)が一般的ですが、デビットカードの場合は0.2%~(500円で1ポイント付与)と、クレジットカードに比べて低い傾向にあります。

ポイント還元がないデビットカードもあるため、ポイントをためることを重視するなら、クレジットカードがおすすめです。

4. カードを申し込める年齢が異なる

クレジットカードは基本的に満18歳以上(高校生は除く)から申し込みできます。返済能力などを審査した上でカードが発行されるため、中学生や高校生などの未成年者は申し込みできません。そのため留学や海外修学旅行の場合は家族カードにしなくてはなりません。

一方、デビットカードの場合、発行会社や銀行により異なりますが一般的に満15歳以上から申し込みできます。(12歳以上から申し込めるカードもあります。)
ただし未成年者がデビットカードを作るとき、親権者の同意が必要な場合がありますのでご注意下さい。

5. 利用限度額が異なる

クレジットカードとデビットカードは「利用限度額」が大きく異なります。

クレジットカードは、カード会社の審査で定められた利用限度額の範囲内で利用できます。例えばショッピング枠が110万円の場合、110万円を超えるカード決済はできません。

デビットカードの場合、預金口座の残高、あるいは自身で設定した利用限度額の範囲内で利用できます。

1日あたり・1か月あたりなど、利用限度額を細かく決められるカードもあるため「節約したい」「使いすぎを防止したい」という方はデビットカードを利用するのがおすすめです。

6. デビットカードには「DEBIT」と記載されている

デビットカードとクレジットカードの見た目は似ていますが、カード券面(表・裏)で違いを見分けられます。

デビットカードの場合、カードの表面または裏面に紐づいている銀行の支店番号や口座番号などの情報が印字されています。またすべてのカードに記載があるわけではありませんが、表面に「DEBIT」または「Debit Card」と記載されているカードが多いのも特徴です。

手元のカードがクレジットカードかデビットカードかわからなくなった場合は、カード券面を確認しましょう。

7. 審査に違いがある

クレジットカードには審査がありますが、デビットカードには審査がありません。

クレジットカードは、カードを利用してカード会社が立て替えたお金をきちんと返済できるか、主に過去の信用履歴(クレジットヒストリー)や職業などの収入状況を元に“与信”を決めるため、審査が必要です。
一方、デビットカードは銀行の預金口座とつながっており、使ったお金がすぐに引き出されるため、審査がありません。
クレジットカードは審査を通過しなければ利用できませんが、デビットカードは発行会社の規定する年齢さえ満たしていれば、利用ができます。

おすすめのデビットカード

本記事でご紹介するおすすめデビットカード3枚

いっぽん

中高生ならデビットカードがおすすめ

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おすすめの家族カードが可能なクレジットカード

本記事でご紹介するおすすめカード3枚

いっぽん

✅18歳以上の留学なら家族カードも検討しましょう

いっぽん

✅この3枚のカードは18歳以上なら家族カードが発行できます

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国際ブランド VisaJP (@VisaJP) / Twitter master_card jcb
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プリペイドカード・キャッシュカードとの違い

デビットカードやクレジットカードのほかに、「キャッシュカード」や「プリペイドカード」と呼ばれるカードがあります。キャッシュカードとプリペイドカードの特徴についてもおさえておきましょう。

1. キャッシュカードは口座と連結しているカード

キャッシュカードは、銀行ATMで入金したり、出金したりする際に使用するカードです。基本的に、ショッピングの支払いなどには利用できません。

ただし「クレジット機能」もしくは「デビット機能」が付いているキャッシュカードであれば、買い物の支払いに利用できます。

2. プリペイドカードは前払い制のカード

プリペイドカードは事前にお金をチャージしておけば、チャージした金額分のみ支払いができるカードです。キャッシュカードやデビットカードとは違って、銀行口座に紐づいていません。

  GAICA(Flex機能なし) マネパカード マネーティーグローバル ネオ・マネー キャッシュパスポートプラチナ
入会・年会費 無料 無料 無料 無料 無料
年齢制限 13歳以上 15歳以上 13歳以上 13歳以上 なし
チャージの手数料 無料 無料 無料 無料 無料
現地ATM引出手数料※1 200円 場所による 200円 200円 200円
為替手数料※2 4% 通貨による 5% 4% 4%
国内での利用 不可

まとめ

今回ご紹介した3種のカード特徴はそれぞれです。改めて特徴と発行条件をまとめました。

18歳以上なら家族カード

これは、クレジットカードの所有者である本会員(高校留学の場合は両親が一般的)の家族が、本会員と同じカードを発行できるというものでした。

発行条件

本来の家族カードの対象者は本会員と生計が同一の配偶者、親、満18歳以上の子(高校生を除く)とされているため、高校生が持つことはできません。

しかし、「高校生が留学やホームステイをする場合に限り」という条件で高校生の申し込みが可能な場合があります。

一度、金融機関にご自身が家族カードの対象となるかどうかを確認してみてください。

中高生でも発行可能なデビットカード

デビットカードは預金口座と直接紐づけられた決済用カードです。

クレジットカードと同じく、海外でも使用できるキャッシュレス決済が可能なカードですが、一番の違いはその決済方法です。

クレジットカードの場合は翌月にまとめて引き落としとなるのですが、デビットカードの場合は、使用したその都度、代金が口座から即座に引き落とされます。

預金がない状態ではデビットカードは使えませんので、お金の使いすぎを防ぐことができます。

発行条件

デビットカードの発行条件には、年齢があります。

会社によって異なりますが、一般的に15歳以上や16歳以上というものが多いです。

収入などの審査はありませんので、高校生でも持つことが出来ます。

海外プリペイドカード

最後にご紹介するのは、海外プリペイドカードです。

海外プリペイドカードとは事前に日本円をカードにチャージをすると、そのお金を海外のATMで現地通貨で引き出せるカードです。留学中の生活費の送金などにおすすめです。

発行条件

発行には年齢制限がある場合があります。多くは13歳以上という制限です。

ですので高校生で留学にいくならば、年齢制限に関する心配はありません。

ただ注意しなければならないのは、基本的に海外プリペイドカードで入金できるのは発行者本人のみということです。

親などが入金する場合は入金委任状を提出する必要があるので注意してください。

それぞれの特徴を見てカード発行を検討してみて下さい。海外はかなりキャッシュレスが進行しています。楽しい旅行にするためにもしっかり対応していきましょう。おすすめはデビットカードが万能ですね。

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