日本国内のビジネスホテルチェーンとして、APAホテル(アパホテル)東横インは特に有名で、店舗数もトップクラスです。

どちらも「安価な料金で個室に泊まれる」宿泊特化型ホテルとしてビジネス客や観光客に支持されており、2025年時点でアパホテルは国内外に700以上、東横インも330以上の店舗を展開しています。

両チェーンは全国主要都市の駅周辺に多数立地し、ビジネス出張から家族旅行まで幅広い利用者にとって身近な存在です。本稿では、ビジネス旅行者家族観光客の視点から、客室や設備、サービス内容や料金体系など様々な面で両ホテルチェーンを徹底比較し、「どちらがよりお得で価値ある選択か」を探ります。

筆者 Ippon
記事編集者
(写真はイメージ)

筆者:Ippon

添乗本数:約800本(国内・海外)

渡航国数:24か国

保有資格:総合旅行業務取扱管理者/総合旅程管理主任者

日本の魅力と旅行をお得に手配するテクニックを記事にして発信中。

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客室・設備の質

● アパホテルの客室・設備


アパホテルの客室は概してコンパクトで機能的です。客室面積は狭めになりがちですが、その分ベッドや家具など室内調度のクオリティが高いことが特徴です。

具体的には、幅140cm以上のオリジナルベッド「Cloud Fit(クラウドフィット)」を全室に導入しています。

このベッドは米国シーリー社と共同開発したもので、身体のラインに合わせて支える独自コイルを採用し快眠性を追求しています。

実際筆者も利用した経験がありますが、適度な硬さで疲れを癒やしてくれる寝心地でした。

加えて、アパホテルは大型液晶テレビを業界でいち早く導入した先駆者でもあります。

50インチ以上の大画面テレビが壁掛け設置され、館内案内や地デジ放送はもちろん、BBCニュースなどの国際放送も視聴可能です。

エンタメ&快適性のポイント

YouTubeやAmazonプライムなどの動画配信サービス スマホからテレビへかんたん接続でき、 お部屋のエンタメ環境が充実しています。

照明・空調スイッチ、コンセント類をベッド周りに集約しているため、 寝転んだまま操作できる便利さも魅力です。 「一日中ベッドの上で過ごせるほど快適」との声もあります。

  • 大画面視聴:スマホ→テレビのかんたん接続で動画を楽しめる
  • ストレスフリー操作:ベッドサイドにスイッチ・コンセントを集約
  • 快適設計:ワーケーションや家族旅行にも最適な過ごしやすさ

設備の特徴(アパホテル)

アパホテルは「新都市型ホテル」を掲げており、必要なサービスはしっかり提供しつつ、過剰な設備は省くという方針を取っています。

ビジネス利用を中心に、効率的で無駄のない設計が特徴です。

客室のバスルーム

客室にはユニットバスが標準で備わっています。
その浴槽はアパホテル独自の 20%節水型デザイン で、サイズはやや小ぶり(深さ約50cm × 幅65cm × 長さ130cm程度)。

卵型で丸みのある形をしており、コンパクトながらリラックス感を出す工夫がされています。ただし、人によっては少々窮屈に感じることもあるでしょう。

大浴場・露天風呂

一部の大型店舗(「アパホテル&リゾート」など)では、大浴場や露天風呂を併設しています。
出張や旅行で疲れた身体を癒せる環境は、アパホテルを選ぶ大きな理由の一つです。筆者自身も「大浴場があるから」という理由でアパホテルを選んだ経験があり、忙しいビジネス日の夜に手軽に湯に浸かれる点は大きな魅力です。

館内インテリア

館内のデザインは、金色を基調とした豪華なインテリアが特徴です。
シャンデリアを配するなど、ビジネスホテルとしては珍しくゴージャスで派手な装飾が多く、高級感や非日常感を演出しています。

その一方で、華やかすぎて「落ち着かない」と感じる人もいます。とはいえ、一般的なビジネスホテルでは味わえないラグジュアリー感を楽しめるのはアパホテルならではの魅力です。

● 東横インの客室・設備


東横インの客室はシンプルでベーシック、そしてどの店舗でもほぼ統一された内装・間取りになっていることが最大の特徴です。

白と木目を基調としたオーソドックスなインテリアで統一されており、いわば「良い意味でどこも同じ」安心感があります。

初めて訪れる土地でも東横インに泊まれば自宅のようにホッとできる——そんな「基地ホテル」としての安心感を提供しているのです。

実際、筆者も東横インを各地で利用していますが、どの店舗でも清潔感が高く「普通にきれい」な部屋が保証されている印象です。

奇をてらった豪華さはないものの、「清潔・安心・値ごろ感」を長年コンセプトに掲げているだけあって、掃除の行き届いた快適な空間が用意されています。

客室の広さとレイアウト

アパホテルの基本的な客室の広さは、シングル・ダブルで12〜15㎡程度とビジネスホテルとしては標準的です。

ただし、ベッドや机の配置に工夫があり、圧迫感をあまり感じない点が特徴です。


最近の新しい店舗では「ワイドスペースシングル」と称し、デスクを広めに確保した部屋も導入されています。
そのため、ノートPCを使った作業も快適に行える環境が整っています。

設備・備品

客室には、大型テレビ・冷蔵庫・電気ポット・空気清浄機などが備え付けられており、必要なものが過不足なく揃っています。
そのため、「泊まって困ることのない」環境が確保されており、出張や観光どちらの滞在でも安心です。

東横インとの比較(ユニットバス)

東横インのユニットバスは、一般的なサイズ感で設計されています。
口コミによると、店舗によってはアパホテルの節水型ユニットバスよりもやや広めでゆとりがあると評価する声もあります。

ビジネス旅行者視点

出張で滞在するビジネスパーソンにとって、両ホテルとも高速Wi-Fi完備やワークデスク設置など、仕事環境は十分に整っています

アパホテルでは、客室内で大画面TVにPCを繋いでプレゼン資料を映したり、ベッドでVODを流しながら資料整理をしたりといった過ごし方も可能です。

最新設備による快適性は大きな強みといえるでしょう。

一方、東横インはどの店舗でも同等クオリティの部屋が保証される安心感があり、「ハズレがない」点を評価する出張族も多いのが特徴です。

内装の派手さに気を取られることもなく、落ち着いて休める環境は、連日の商談で疲れたビジネス客にとってむしろ心地よいといえます。

家族旅行者視点

家族連れの場合、どうしても部屋の手狭さを感じることはあるでしょう。
アパホテル・東横インともに、一般的なシングル・ダブルは二人で泊まるとスーツケースを広げるスペースが限られる程度の広さです。

特にアパホテルはベッド幅が広く、部屋の大部分を占有します。

そのため、子どもと川の字で寝るにはちょうど良いものの、床の空きスペースは少なく感じられるかもしれません。

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部屋タイプの違い

東横インも同等サイズが中心ですが、店舗によってはツインルームやトリプル対応の部屋も用意されています。
例えば2名以上で旅行する場合、東横インではベッド2台のツイン(場合によってはエキストラベッド対応可)を予約すれば、比較的ゆったりと過ごせるでしょう。

アパホテルにもツインルームの設定があるホテルは存在しますが、全体数は多くなく、主力はシングル・ダブルです。


そのため家族で利用する際は、複数部屋を予約し、隣同士やコネクティング対応の可否を事前に確認しておくのが安心です。

設備面の利便性

東横インは全店にランドリーコーナーを完備しているため、長期旅行やお子様の洗濯物にも対応可能です。
また、館内の自販機や電子レンジ(多くの店舗に設置)も自由に利用でき、ちょっとした食事や飲み物にも困りません。

「子連れでホテル内になんでも完結させたい」というニーズに対しても、東横インならシンプルながら最低限はカバーできる印象です。

提供アメニティ

アパホテルのアメニティ

アパホテルは客室設備と同様に、アメニティ面でも最新技術やオリジナル商品を積極的に導入しています。代表的なのが、Cloud Fitベッドとセットで設置されている「3Dメッシュまくら」です。

これは頭と首を支える独自構造を採用した快眠枕で、全室に標準装備されています(※APAグループ公式発表より)。

基本アメニティと特徴的なサービス

室内には、シャンプー・コンディショナー・ボディソープのボトルをはじめ、歯ブラシセットやカミソリ、浴衣タイプやガウンの部屋着が用意されており、ビジネスホテルとして標準的なアメニティは一通り揃っている印象です。

ユニークなのは、客室TVで利用できるVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスです。

通常は1泊1,000円程度で見放題となりますが、アパホテル公式予約経由の宿泊プランでは映画やアニメが無料視聴できる場合もあるのが魅力です。

さらに、ベッド周辺にはHDMI端子やUSB充電ポートが集約されており、スマホやPCを簡単に接続できる工夫も見られます。

環境配慮と先進的な取り組み

環境への配慮として、連泊時に清掃不要を選ぶとミネラルウォーターをプレゼントする「エコ清掃サービス」を導入しているホテルもあります(※一部店舗限定)。

また、一部の施設では客室用タブレット端末やスマートフォンの貸出サービスを行うなど、先進的な試みも見られます。

共用設備とセルフサービス方針

無料Wi-Fiは高速かつ安定しており、各客室には加湿空気清浄機を完備。部屋に電子レンジは備わっていませんが、館内には共用の電子レンジ、製氷機、自動販売機コーナーが設けられています。

アパホテルは「必要なサービスはきちんと、過剰なサービスは削減」という方針に基づき、高級ホテルのようなルームサービスは提供していません

その代わりに、セルフサービスで利便性を高める工夫が随所に見られるのが特徴です。

東横インのアメニティ

東横インのアメニティはシンプルで実用重視です。
各客室には歯ブラシ、タオル類、ナイトガウン(部屋着)、スリッパ、シャンプー・リンス・ボディソープ、湯沸かしポット、お茶セットなどが揃っており、「これが無くて困る」というものは基本的にありません

必要なものだけを選ぶスタイル

多くの店舗では、チェックイン時にフロントで必要なアメニティ(カミソリやくしなど)を受け取る方式を採用しています。
これにより無駄を省きつつ、必要十分なサービスを提供するスタイルが徹底されています。

客室環境と設備

近年はテレビの大型化が進み、東横インでも40インチ前後の薄型テレビが導入される店舗が増えています。
机はノートPCや書類を広げても余裕のある広さで、枕元やデスク周りにはコンセントが適切な数配置されています。

全館でWi-Fiが無料提供されており、速度も快適です。
また、加湿器・ズボンプレッサー・携帯充電器などは各階の貸出棚やフロントで用意され、必要な時に自由に借りられる点も便利です。

ランドリー設備と共用サービス

東横インの特筆すべきポイントは、ほぼ全店にコインランドリー(洗濯機・乾燥機)が設置されていることです。
長期滞在や子連れ旅行で衣類を洗いたい時にも、館内で完結できるのは大きな安心材料となります。

ロビーには無料で使えるパソコンとプリンターを置いている店舗もあり、簡単な書類印刷であればビジネス利用者にも十分対応可能です。
さらに、ほとんどの店舗にはセルフサービスの無料コーヒーマシンがあり、チェックイン後や朝食後に気軽にホットコーヒーを楽しめます(提供時間帯は店舗により異なるが、おおむね15~22時頃)。

《ビジネス旅行者視点》

アメニティ面では、仕事の合間の息抜き夜間の作業環境に注目すると差が見えます。

アパホテルでは高速Wi-Fiと大画面TVでリモート会議に参加したり、ベッドで映画を見てリラックスしたりとオン・オフの切替がしやすいです。

東横インは設備こそ地味ですが、広めのデスクで資料を広げられる、全国どこでも同じ環境なので戸惑わず作業に入れるといった強みがあります。

深夜に小腹が空いた際も、館内の電子レンジでコンビニ弁当を温めたり、無料コーヒーで一息ついたりできるのは出張族に嬉しいサービスでしょう。

《家族旅行者視点》

家族連れの場合、東横インの無料アメニティが地味に助かる場面があります。

たとえば小さな子ども用のスリッパや歯ブラシをフロントでお願いできたり、ランドリーで子供の服を洗濯できたりと、長旅で出たニーズにも応えやすいです。

無料コーヒーは大人向けですが、ロビーでちょっと休憩できるスペースがあるのは子連れの旅でも何かと便利です。

アパホテルはどちらかと言えば大人向けの設備が充実しており、子供が喜ぶような要素は多くありませんが、高品質なベッドやアメニティで大人がしっかり休息を取れる環境が整っている点では家族旅行の質を上げてくれるでしょう。

また、アパホテルの一部店舗ではプール付きやエンタメ要素のある施設もあるため(例:アパ東京ベイ幕張の屋外プールやAPA横浜ベイタワーのクラフトビール醸造レストランなど)、旅先でホテル滞在自体を楽しみたいファミリーにはそうした大型店を選ぶ手もあります。

接客・サービス

アパホテルのサービス

アパホテルは「時間の節約とプライバシー重視」を掲げており、スピーディーで効率的な接客が特徴です。
フロントには自動チェックイン機や精算機が設置されている店舗が多く、特にアパ会員は予約からチェックインまでスマホアプリで完結できる「1秒チェックイン」サービスを利用できます。これにより、大型ホテルでありがちな夕方の長蛇の列も大幅に短縮されました。

会員でなくても、宿泊客の多くが機械でスムーズに手続きを進めるため、全体として待ち時間が短くなるメリットがあります。チェックアウトも追加精算がなければキーをポストに入れるだけで完了する仕組みで、出発時の手続きも最小限です。

接客スタイルと利便性

フロントスタッフの対応はテキパキしており、必要な説明や案内を過不足なく提供してくれます。
過剰に干渉しないドライな接客は「急いでいるビジネス客にはありがたい」と好評です。
一方で困ったときには丁寧に対応してくれ、荷物の一時預かりや周辺案内なども安心して任せられます。

総合評価

スタッフの人数は東横インよりやや少なめに感じることもありますが、効率的な運営でカバーしている印象です。
総じてアパホテルのサービスは、「素早く・シンプルに・必要十分」。ビジネスホテルに求められる基本をしっかり押さえ、効率と利便性を両立させた接客品質といえるでしょう。

東横インのサービス

東横インは創業以来のコンセプトである「清潔・安心・値ごろ感」に加え、現在は「一人ひとりの出発を応援する基地ホテル」というスローガンを掲げています。その言葉通り、スタッフの接客は温かみがあり、家庭的な雰囲気が特徴です。

全国の東横インで共通して見られるのが、朝に出発する宿泊客へフロントスタッフが「いってらっしゃいませ!」と明るく声をかけて送り出す光景です。小さなことですが、旅先で元気に見送られると、良い一日のスタートを切れそうな気持ちになります。

おもてなしと接客姿勢

東横インではこのような笑顔のおもてなしを大切にしており、経産省創設の「おもてなし規格認証 紺認証」をホテル業界最多の333事業所で取得しています。サービス品質の継続的な向上に努めている点も評価されています。

フロント対応は親しみやすく、周辺観光やちょっとした相談にも気軽に応じてくれるのが魅力です。

チェックイン・セキュリティ

チェックインは従来通りフロントで行いますが、会員であればQRコードをかざすだけで入力を省略できる機械を導入する店舗も増えてきました。とはいえ多くのホテルでは、スタッフが直接カードキーを手渡し、館内設備を丁寧に説明してくれるといったアナログならではの良さも残されています。

また、24時を過ぎると入口を施錠し、宿泊者はカードキーで入館する仕組みを採用している店舗も多く、防犯面での安心感も考慮されています(深夜帯はフロント有人)。

《ビジネス旅行者視点》

出張時にはサッとチェックイン・アウトを済ませたいものです。その点、アパホテルの迅速なセルフチェックインは大きな利点です。

深夜にホテル着となっても機械で素早く部屋に入れるのは忙しいビジネス客には有難いでしょう。

一方、東横インのスタッフによるきめ細かなフォローは、長期出張で地方を転々とするような場合に心強く感じられます。例えば宅配便の手配やタクシー予約なども快く対応してくれるため、土地勘のない出張先でも頼りになる存在です。

総じて、時間最優先ならアパホテル、心のゆとりや人間味を求めるなら東横インのサービスがフィットすると言えます。

《家族旅行者視点》

家族旅行では、スタッフのホスピタリティが旅の満足度を左右する場面もあります。

東横インはフロントに女性スタッフが多く配置される傾向があり(創業者が女性ということも関連しています)、小さな子どもにもにこやかに接してくれる印象です。「子供用の枕をもう一つ欲しい」「近くにオムツを買える店はある?」といった細かなお願いや質問にも親身になって答えてくれるため、親として安心感があります。

アパホテルでももちろん要望には応えてくれますが、どちらかというとセルフサービス前提の割り切った運営のため、積極的な働きかけは少なめです。子連れで到着に手間取っている時など、東横インではスタッフが手荷物を運ぶの手伝いを申し出てくれたこともあり、人情味を感じました(店舗やスタッフ個々人による差もありますが)。

このように、アットホームな接客という点では東横インに軍配が上がるでしょう。反面、過度に干渉しないアパホテルのスタイルは「子どもが騒いでも必要以上に気を遣わず済む」と捉えることもでき、家族だけで気兼ねなく過ごしたい場合には気楽かもしれません。

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朝食オプション(内容・料金・提供形態)

● アパホテルの朝食


アパホテルの朝食サービスはホテルごとに異なる点に注意が必要です。

多くのアパホテル直営店では館内レストランで和洋バイキング形式の朝食を提供していますが、有料オプションとなります(料金はホテルにより異なりますが1人1,200〜1,600円程度が一般的)。

プランによって朝食付きで予約することもできます。

メニューはホテルの規模によりますが、東京ベイ幕張や札幌、大阪など大規模店では品数豊富なビュッフェを展開し、焼き立てパンや各種和惣菜、サラダやフルーツなどが並びます。

地方の中規模店でもカレーや焼魚、卵料理にご飯・味噌汁、パンといった標準的なビジネスホテル朝食はひと通り揃っています。

味も「料金相応に満足できる」「品数が多く朝からお腹いっぱいになった」と概ね好評です。

しかし一部の小規模店舗では館内にレストラン設備がなく、朝食提供自体が無い場合もあります。その場合、近隣の提携カフェ(例:コメダ珈琲店やロイヤルホストなど)で利用できるモーニング券が販売・配布されたり、あるいは完全に各自で外食となります。

実際にアパホテル〈浅草 田原町駅前〉では朝食会場が無く、隣接する喫茶店で各自朝食をとる形でした。

このように、「ホテルで朝食を完結できない」可能性があるのがアパホテルのデメリットの一つです。

朝早い出発のビジネス客など「朝食は不要」という方には問題ありませんが、ホテルで朝ごはんを楽しみたい派は事前にそのホテルの朝食提供状況を確認すると良いでしょう。

● 東横インの朝食


東横インは全店舗で朝食無料サービスを提供しています。

宿泊者であれば追加料金なしで朝食を食べられるのは大きな魅力で、「高コスパ」の代名詞にもなっています。

朝食会場は各ホテルのロビー階にある朝食コーナーで、セルフサービスの簡易ビュッフェ形式です。内容はホテルによって多少異なりますが、基本は温かいご飯と味噌汁、日替わりのおかず数品(卵料理、焼魚や煮物、お浸し等の和惣菜)、焼き立てパンやスープ、コーヒー・ジュースなどが並びます。ユニークなのはご当地の名物料理を一部取り入れている点で、例えば沖縄の「東横INN石垣島」ではゴーヤチャンプルーやゴーヤサラダ、長崎の「佐世保駅前」では郷土料理の皿うどんを提供するなど、旅先ならではの味が楽しめる工夫もあります。

品数こそシティホテルの豪華ビュッフェに比べれば簡素ですが、「朝は軽く済ませたい派」には十分な内容で、健康的な和朝食が無料で食べられるのは出張時にも嬉しいサービスです。

時間はだいたい朝7時〜9時半頃までの店舗が多く、早朝出発の場合は利用できないこともありますが、パンやおにぎりをラップに包んでテイクアウトOKとしているホテルもあります

(※正式には原則持ち出し不可ですが、実際は柔軟に対応してくれる例も)。この無料朝食は東横インの大きな売りであり、宿泊費に対する満足度を高める要素になっています。

「無料だから質が悪いのでは?」と思うかもしれませんが、炊き立てご飯や手作り総菜など温かみのある朝食で、特に地方の店舗では「下手な外食よりずっと美味しい」と感じることも多々あります。

もちろん贅沢な料理は出ませんが、旅行中に野菜不足になりがちなところを補ってくれるバランス朝食と言えるでしょう。

《ビジネス旅行者視点》

出張時の朝食については、「時間優先で食べない」「コンビニで済ます」派もいますが、しっかり食べて英気を養いたい人も多いでしょう。東横インであれば追加費用を気にせずさっと朝食を取れるのが強みです。

朝食会場が混雑しがちという難点はありますが、和食中心で野菜も摂れるメニュー構成は「せめて朝は健康的な食事をしたい」ビジネスパーソンにとってありがたいサービスです。

一方アパホテルでは、朝食なしプランで泊まって好きなものを外で食べる自由もあります。

忙しい時はコンビニでおにぎりを買って部屋で済ませることもできますし、時間に余裕がある日はホテル内レストランで有料でも質の高い朝食ビュッフェを楽しむことができます。

つまり、「朝食代を節約したいなら東横イン、好みに応じて柔軟に選びたいならアパホテル」といった使い分けになるでしょう。

なお早朝出発の場合、東横インでは朝食時間前でもコーヒーだけ飲めたり、ロビーでパンだけもらえたりする場合があります(スタッフに相談可)。

こうした柔軟さも出張族には心強いポイントです。

《家族旅行者視点》

家族旅行では朝食付きかどうかは旅行全体の費用にも直結します。

東横インの場合、大人も子供も全員無料で朝食が食べられるため、例えば4人家族なら毎朝数千円分の食事代が浮く計算です。しかも朝食会場がホテル内にあるので、子どもを連れて外に食べに行く手間も省けます。

和食が中心なので小さい子にはおかゆ代わりに味噌汁を飲ませたりといったこともでき、家庭的なメニューは子供の口にも合いやすいでしょう。「朝はパン派」のお子さんにはパンとジャムも用意されています。

アパホテルでは朝食を付けると人数分の追加料金が発生するため、家族分だとかさみます。

ただ、たまの旅行ならホテルの豪華な朝食ビュッフェを皆で楽しむのも思い出の一つです。オムレツを焼いてくれたりご当地スイーツが並ぶようなアパホテルの朝食は、有料だけの価値があるとの声もあります。

まとめると、コスト重視・手軽さ重視なら東横イン、内容の充実度やラグジュアリー感を求めるなら(一部店舗の)アパホテル朝食に軍配が上がるでしょう。

宿泊料金の傾向

料金面で両チェーンの大きな違いは、価格変動の有無に表れます。

ホテルを手配するとき、多くの人が最初に悩むのが「どこでホテルを予約するか?」ということ。
今回のホテルを予約する方法には主に以下の3つの選択肢があります。

ホテルを予約する方法には、主に次の3つの選択肢があります:

  • ① ホテル予約サイト(例:楽天トラベルじゃらん一休.comJTB
  • ② ホテルの公式サイト
  • ③ メタサーチ(料金比較サイト)(例:trivago・Googleホテル検索

アパホテルの料金傾向

アパホテルは多くのホテルと同様にダイナミックプライシングを導入しており、曜日や需要によって料金が大きく変動します。

  • 東京都内のシングル・ダブルルームは、通常 7,000〜13,000円前後 が中心。
  • 繁忙期や土曜日など週末は、2万円近くまで高騰することもあります。
  • 一方で平日・閑散期には地域最安値レベル(5,000円以下)になる場合もあり、価格の幅が非常に広いのが特徴です。

実際に「土曜日のアパは高すぎるが、日曜はリーズナブル」といった声もあり、需要の少ない日・月曜は他チェーンより格安になる傾向があります。


また、新規オープン記念価格や期間限定セールでは1泊3,000円台といった破格のプランが登場することもあり、この振れ幅の大きさ=チャンスはアパホテルならではです。

東横インの料金傾向

一方、東横インは対照的に「料金は基本的に一律」というポリシーを掲げており、繁忙期・閑散期での値動きはほとんどありません。

  • シングルは平日・週末を問わず、おおよそ7,000〜8,000円前後で安定。
  • 極端に高くなったり安くなったりすることはなく、「どこでも大体8千円くらい」という安心感につながっています。
  • ただし近年の物価高騰により、2024年時点では東京を中心に8,000〜10,000円程度に値上がりしている店舗も見られます。

それでも急激な変動はなく、直前予約でも空室さえあれば法外な料金にはならないメリットがあります。

この安定性から「迷ったら東横インが無難」という声も多いです。

まとめ

  • アパホテルは「日程次第で最安を狙える」のが強み。
  • 東横インは「いつでも安定して同水準の料金」という安心感が魅力。

そのため、「とにかく最安で泊まりたい」ならアパホテル、「料金の安定を重視したい」なら東横インと、目的に応じて選ぶのがおすすめです。

会員プログラムと特典

両社ともリピーター向けに独自の会員制度を整えており、出張族や常連客にとって大きな魅力となっています。

アパホテル「アパメンバーズクラブ」

アパホテルは入会金・年会費無料の「アパメンバーズクラブ」を展開しています。
公式サイトまたはアプリから予約すると宿泊料金(税抜)の10%相当のポイントが付与され、さらに年間利用数に応じて5段階の会員ステータスが設定されています。

  • 上位会員になると最大12%還元に拡大。
  • アパ提携クレジットカード(プラチナ会員向け)利用なら業界最大級の15%還元も可能。
  • 貯まったポイントは1ポイント=1円で宿泊料金に充当できるほか、5,000ポイントでフロントにて5,000円キャッシュバックも可能。

また、ステータスに応じた特典もあり、一般〜エグゼクティブ会員は11時チェックアウト(通常10時より1時間延長)、最上位のプレジデント会員は12時まで無料延長が可能です。さらにエグゼクティブ以上なら14時からのアーリーチェックインも利用でき、滞在時間がぐっと長くなります。

予約は会員専用サイトから簡単に行え、直前キャンセル料が無料(到着日18時まで)など優遇も充実。

総じてアパの制度は「使えば使うほどお得」で、ハイペースで出張する人に特に向いています。

東横イン「東横INNクラブカード」

東横インの「東横INNクラブカード」は、入会金1,500円(学生1,000円)のみで年会費不要。有料ですが、入会当日から多くの特典が受けられます。

  • 公式サイト・アプリ経由の予約で宿泊料金5%OFFが即時適用。
  • 1泊につき1ポイント付与、10泊でシングル1泊無料というわかりやすい特典。
  • 会員は一般客より3ヶ月早く予約開始でき、最大1年前から予約可能。人気イベント時の確保に有利。
  • 会員は15時チェックイン(通常16時)が可能(一部プランを除く)。
  • 公式アプリ利用やキャンペーン参加でクーポンや抽選特典が得られる。

さらに新規入会時には500円分宿泊クーポンがプレゼントされるキャンペーンが実施されることも多く、利用者にとってお得度が高い制度です。

実際、2024年にはJ.D.パワーの「ホテル会員制度満足度調査」で第1位を獲得しています。

まとめと比較

  • アパホテル:ポイントを貯めて使う「長期蓄積型」。最大15%還元を狙える。
  • 東横イン:節目で無料宿泊がもらえる「短期決戦型」。実質還元率は約15%でアパに匹敵。

次回以降にポイントで安く泊まりたいならアパホテル」「一定泊数ごとに無料宿泊で得したいなら東横イン」と、スタイルに合わせて選ぶのが賢い使い方といえるでしょう。

その他の割引・キャンペーン

両チェーンとも公式サイトからの直予約が最安になるよう設定されていますが、それぞれ独自のキャンペーンや割引策を展開しています。

アパホテルの割引・キャンペーン

アパホテルでは、直前割引・連泊プラン割・公式アプリ限定クーポンなどが頻繁に実施されています。

  • 「日曜・月曜限定セール」で特定ホテルが半額近くになることもある。
  • 新規開業ホテルでは開業記念特価が設定され、破格の料金で泊まれる場合もある。

このように、アパホテルはタイミング次第で大幅な割引が狙えるのが大きな魅力です。

東横インの割引・キャンペーン

東横インは大幅な値下げこそ少ないものの、毎回200円引きになる仕組みが公式予約に組み込まれており、会員割引5%と併用可能です。長期的に見れば「地味に効いてくる」割引といえます。

さらに、

  • 学生割引プラン:学生証提示で割引。例:3泊朝食付きで2万円を切るケースも。
  • 子供の添い寝無料:小学生以下の子供は大人と同室・同ベッドであれば追加料金なし(アパホテルも同様)。

これにより、夫婦+子供2人の4人家族でもツインルーム1室料金で泊まれることがあります(ただしベッド1台に親子3人は現実的に厳しく、ツイン2台や複数部屋に分かれるケースが多い)。

まとめ

  • 東横イン=「定価でも安定した安さ」
  • アパホテル=「工夫次第で安くも高くもなる」

そのため、

  • 予算重視で予定が決まっている場合は「東横インを早めに予約」
  • 予定が流動的で直前予約が多い場合は「アパホテルの直前割を狙う」

という使い分けが賢いでしょう。

まとめ:どちらが「価値ある選択」か?

ここまでアパホテルと東横インを比較してきましたが、それぞれ異なる魅力があり、一概に優劣をつけられない奥深さがあります。

東横インに軍配が上がる場面

総合的なコストパフォーマンスでは、無料朝食と安定料金で「いつでも安心価格」の東横インが有利といえます。
特に家族旅行者にとっては、全国どこでもほぼ一律料金で、朝からバランスの良い食事を取れる安心感が大きな魅力です。
「清潔・安心・値ごろ感」というコンセプト通り、お子様からお年寄りまで安心して泊まれる点は強みです。

アパホテルに軍配が上がる場面

一方、ビジネス旅行者や一人旅にとっては、最新設備や効率的サービスを提供するアパホテルの利便性が光ります。
高速Wi-Fiと大画面TVで部屋時間を充実させたり、大浴場で疲れを癒やしたり、1秒チェックイン・チェックアウトで時間を無駄なく使えるのは大きな魅力です。
また、日曜・月曜や閑散期なら破格の料金で泊まれることもあり、「狙い目チェーン」として重宝されます。

利用シーン別のおすすめ

  • ビジネス出張中心の方
    • 設備重視・効率重視なら アパホテル
    • 経費を抑えつつ「外れない安心感」を求めるなら 東横イン
  • 家族旅行・観光の方
    • コスパ重視・子連れの安心感なら 東横イン
    • ホテル滞在も旅の思い出にしたいなら アパホテル(特にリゾート型や上位プラン)

最後に

2024〜2025年のホテル料金は値上がり傾向にありますが、両社とも全国チェーンのスケールメリットで比較的良心的な価格を維持しています。
いずれを選ぶにせよ、まずは公式サイトで会員割引やキャンペーンを活用することが鉄則です。

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